新聞の折込に「定年時代」という月1で入っている冊子がある。
その中の記事に、歌手の松崎しげるさんのデビュー40周年を記念してのアルバムと、コンサートツアーの宣伝の他、これまでの歩みのような紹介が載っていた。
「愛のメモリー」が大ヒットするまでの下積生活の事。世界歌謡祭でこの曲で賞をとったのに、国内のレコード会社が見向きもしなかったので自分で売り込み、CMに使ってもらい、大ヒットにつなげたこと。それまで、甲子園にあこがれていた彼は高2のときの怪我で野球の道を断念。生のステージが好きだったので音楽の道を志す。
「歌は3分間のドラマ、その主役を演じるには人生経験も大事」と、自分の中で曲を消化するため、1日に10時間以上ヘッドホンで曲を流しっぱなしにしていたら、7年ぐらい前から会話が聞き取りにくい事に気づく。検査をすると聴力が平均より2段階落ちていたので、耳かけ式と耳の穴に装着する、インナー式の補聴器をつけたそうだ。
「耳は5感の中で重要。補聴器は、目が見えなければメガネ、歯が痛ければ歯医者に行くのと同じこと」と言い切り、難聴になったら補聴器をつけるのは自然なこと、隠す必要はないと。「聞こえ」の問題が解決してますます、夢はふくらむ。と結んであった。
「定年時代」にぴったりの内容。とも思ったが、現役の歌手がこういったことを告白するのかという思いと、「聞こえ」の問題は私も「耳が衰えたらちょっとなあ・・」と、絶対音感がずれてきたこともあって、気になっていたことだ。
母も難聴なのに「認めない、補聴器つければいいのに」と妹が言っているが、これも又難しい問題。松崎しげるさんが、明るくテレビCMで補聴器を勧めてくれればいいのになぁ・・・。
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