小学生の時、「自分がされて、嫌だと思った事はしないようにしましょう」って先生によく言われたよね。
子供の頃はそうそう・・って思ったけれど、大人になっても人は、相手が嫌がっているっていうのをわからずについ、不用意な言葉を投げつけたり、態度をとったりする。
メールの返信の表現に傷ついたり、銀行や郵便局で不当な扱いをされたりすると、「何よ

」って思うより、「ああ、私も気をつけよう

」とこの頃は、思うようになった。
子供の頃、夏休みに愛知県の田舎に毎年、遊びに行き、2週間は滞在。
其処は農家で、2世帯が畑を営み、おばあちゃんにも、お嫁さんにもとても世話になった。大人の世界は、子供には珍しく、お嫁さんは、沢山の親戚から長年、悪口を言われていた。私と妹には、とっても、優しく、面倒を見てくれたkさんなのに、母親は悪口を聞いてきて、それを子どもの耳に入っているのもわからず、声高にいっていた。
親の言う事は正しいと思っていた子供なのだから、kさんの印象はいいものではなかった。
10年以上の歳月が流れ、私も妹の子供も田舎には行かなくなり、その家の次女が結婚式をした。その披露宴で「私の大好きな、お母さん、今まで育ててくれてありがとう。私は、お母さんの子供で良かった。私もお母さんのような、母親になります。」と娘が母に向かって言ったのがとてもよかった。みんな、感激して泣いていた。というのを披露宴に出た、母から聞いた。
私は、「kさんは報われたよね、あんなに、親戚一同にボロクソに言われ続けて来たけど、娘はちゃんと見ていてお母さん、ありがとうって言ってくれたんだから」と母に言った。
この時、私は30代だったが、「自分の目で見て感じたこと以外は信じるな」というのを痛感した。今の風評被害だって、人の、根も葉もない噂話だって「~なんだってよ」という、自分が見て、感じた事ではないのだから・・・。
この事は自分の子供にも言い聞かせ、「人を色メガネで見てはいけない」を、徹底したい。じゃないと、長年、kさんを誤解していた私のように、世界を狭める。
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