息子も平熱に戻ったので、仕切りなおしてレイトショーで「パーマネント のばら」を見に行く。菅野美穂、8年ぶりの主演作。山あいの小さなパーマ屋さんは「女の懺悔室」夏木マリ扮する「のばらさん」は客の女たちの恋愛話にパーマを施しながら日々付き合う。「大人の女性の恋心」を赤裸々に描き、男の情けなさも強調、でもその情けない男を選んだのも私・・と深い愛情と悲しみを抱える女性たちが自分に小さな嘘をつきながら懸命に生きる姿を描いた作品。
ネタばれなので「えっ?そういうラスト!」というのは書かないが、菅野美穂は「なおこ」にぴったりはまっていたし、夏木マリや小池栄子のかっこ良さも、情けない男たちも西原ワールドを見事に表現していた。思いっきり一人で泣こう・・と思って行ったが、笑える場面や唖然・・といったショットの方が多かった。勿論、涙腺弱い私は、菅野美穂が公衆電話で泣く名演技の所は泣いてしまったが・・・。
この作品へのコメントで作家の岩井志麻子さんの「女の子も女もおばさんも泣きたいんだよ。1番泣きたいのはおばさんかな・・」っていうのに共感してしまった。映画の中のパンチパーマをあててもらっているおばさんたちの、逞しさや苦悩を見ていても納得のコメントだと思う。
「パーマネント」は「永久」という意味だそうだ。
「ずっと好き」はどこにもないから・・。それでも「どんな恋でも」「いくつになっても」恋はすばらしい。






PR