昨日、夕方本所で、t君のレッスン時、鞄を開けて、月謝袋を出すまではいつも通りの行動。直後、「あっ

、楽譜が、1冊もない!。あれ~?」
と。いつも沈着冷静で、ピアノに取り組む姿勢も感心するばかりなので、「え~っ

t君にしては珍しい!らしからぬ・・。ってこういうことだよね。
4年間ではじめてだもん。」と私。・・でどうする?取りに帰る?っと1分も迷わなかったかな・・。「いや、取りに帰っても・・えっと、じゃあ、グランドピアノに慣れる時間にします。」と、発表会の曲は暗譜しているし、ICレコーダーは持参したので、しばらく弾いてから、録音しようということとなった。
暗譜で部分練習って難しいのに、かなりできたので、ペダルの加減やら、全体像のまとめ迄、なかなか充実した1時間だった。
録音も「今までで1番のが録れたね」とお互いが思った。
ICレコーダーの電池もわずかだったので、演奏中に切れるな・・と思ってたというから、かなりの余裕。

t君は教本を忘れた!とわかった時点で「この頃、ダメですね~。仕事もダメでなんか、ぱっとしないですよ~

」と弱気な発言をしたので、すかさず、「あのね、ダメなときは誰でもあるから、あらがっちゃダメなの。じっと嵐が過ぎ去るのを待つ。だって、みんながみんな、いい時ばっかりなわけないじゃない」と、経験者は語る・・みたいな事を私が言って、始まった昨日。
t君の適格な判断から、「忘れた」→「ダメな自分」と行きそうになるのを、「忘れた」→「ならば、今日できること」と瞬時に転換できたのが、お互いに満足な時間を過ごす結果になった。
帰るとき「結構、おっちょこちょいなんですよ。」というので「ううん、そんなイメージは全然ないよ。」と言うと「そんな自分だから、慎重にあえてしてるんですね」と。ふ~ん・・。
私はt君の違う1面が見れて嬉しかった