尊敬するピアニスト館野 泉さんの記事が夕刊で今日まで連載されていた。
現在、彼は脳出血を乗り越え左手の演奏を続けている。館野さんの弾く北欧の作曲家の作品やフランスの「セブラック」の作品を8年ぐらい前に聴いて大好きになった。
ナザレーやピアソラの楽譜も館野さんが監修していたので、私は当時すぐ購入した。そして、「セブラック」って誰?って思われながらも「ロマンチックなワルツ」を第1回のれしぴで弾いた。今、CDを捜したら2001年6月フィンランド録音と書いてある。館野さんはこの翌年脳出血で倒れている。記事によると倒れた後の記憶はあいまいだが、頭の中でずっと鳴っていたのはセブラックの小品だったそうだ。若い頃ドビュッシーやラベルと並ぶ才能だったのに権威に背を向け農村での暮らしを選んだセブラックの大地の香りがする楽曲に10代の頃から惹かれ続けたという館野さん。「初めて聴いた時、ものすごくいい音楽だな」と。私にとってもあの「ワルツ」が弾けた事で「人前で演奏するのは怖くない」と自信を取り戻せた時だったので、おこがましいけど館野さんは恩人だと勝手に思っている。「ひまわりの海~セブラックピアノ作品集」懐かしくて今聴きながら打っているが、素直に心に響く。読んでくれてる方々、お勧めです。貸しますから、お声かけてくださいね。

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