朝から泣いて・・

　日曜レッスン、朝１の７０代のｍさん。いつも謙虚に「なかなか上達しなくてすみません」とおっしゃるので「そんな事ないですよ。ボランティアや町会の行事でお忙しいのだから」と私は応える。それで今日は「この年で何でやってるの？っていわれる事もあるし、音楽は聴くのが好きだったけれど、思いがけず先生にめぐり合えて良くしていただいて、音符も読めなかったのに発表会にも出られて、今度はせめて姿勢だけでも良くしようとか思えて。発表会って大事だなあって思うんですよ。」と。
この４年のお付き合いの中で、私の方がｍさんに教わる事が多いと常に思っているのに毎回のレッスンのたびに感謝の言葉を頂ける。「そんな・・もう、やだ、やめてくださいよ～」と朝から泣いてしまった。れしぴの曲も仕上げに入って、私の細かい注文にも「帰ったらすぐ、やります！」とこれまでもかなり練習していると思うのだが前進を誓われる姿に、私は背筋が伸びる思いだ。
　次にいらした２０代のｔ君。「帰宅がずっと１１時で会社行って寝るだけの日々で、練習できなくてすみません」と。「それじゃあ、仕方ないよねえ。」という私に「いえ、時間作れない僕が駄目なんだと思いますよ。やってる人はやっているんだから」との発言に！「何だかんだいっても、発表会は来てしまうんだから、間に合わせます。」って。私は彼を信じているから心配はしていない。控えめなのに秘めたる思いは強く、春の初出場の発表会も見事な弾きっぷり。だからこそ、秋も頑張って欲しい。忙しいのは大人の生徒さん全般にいえる事で、イベントの多い「あてんぽ」在籍はきついだろうに・・・と申し訳なさでいっぱいになってしまうけれど、何とかしようとしてくださる姿にこちらが励まされる。初めてペダルも踏むし、ピアノをやりたいと思った「憧れの曲」に１年目で挑戦となったので私もつい、力が入る。サビが今日は指が回らなかったので「ここが弾けないのは、私が嫌！」との発言に「僕も嫌です。」はい、わかった。次回は必ず。
れしぴ出演のみんな、私も自分に負けないよう、猛練習中なんで、どうかあとひと月ちょっと、ベストを尽くしてね